FF11プレイ日記。Carbuncleでプレイしていました。
メインは詩人ですが、いろいろなジョブやってます。
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かたきうち
ログイン23時。少しチャットしてログアウト(-_-)




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ケンタウルスはその日もラテーヌへと向かっていた。まだ駆け出しのころ。結婚したばかりの妻に少しはいいものを食べさせようとモンスターからアイテムを奪ったり、獣人退治をしつつ金稼ぎの生活をしていた。
ロンフォールを抜けて雨がそぼふるラテーヌ高原に入った。夕暮れ時で少し冷えるなと思いながら走っていると、なにか見える。
「ん、獲物か?」
すばやく調べてみると兎だと思ったソレはタルタルの親子だった。
「なんだ……あやうくタル殺しになるところだった」
しかし、剣を戻そうとしたとき。
「誰か〜 助けてくださいー!」
!!?
もう少し近づいてみてみると、そのタルタルの親子の背後にオークが迫っていたのだ。雨で視界が悪かったせいかもしれない。
だだだっと走り出し挑発しようとしたその時、オークの斧がタルタルの背中を切り裂いた。
「あああっ!」

「てめーっっっこのブタ野郎ぅぅぅぅぅ」
挑発と同時に剣がオークの胴体を切り裂いた。
「ぐふー ぼうーぅぅぅ」
妙な叫びを上げながらなおも襲ってくるオークの攻撃を盾で防ぎながら今度は眉間に剣を突き立てた。
「ぎゅへぇえぇぇぇーーーー」

ようやく仕留めたケンタウルスは倒れているタルタルにかけよった。
「おい! しっかりしろ!」
「この子を……」
それだけ言うと母親は事切れた。隣にはなにが起こったのかわからず、目の前で母親を殺された子供が泣いていた。
持っていたつるはしを使って、山ぎわの崖に小さな穴をうがち、そこに遺体を埋める。
「アルタナの女神の元にちゃんとたどりつけよ……」




「あなた、おかえり……あなた! その子は? いったい誰に産ませたの!」
「おい、よく見ろ、この子はタルタルだ」
「あ……本当ですね、鼻が黒いわ」
「……ラテーヌで豚に襲われてたんだ。母親のほうは間に合わなかった」
「そ、そうなの……かわいそうに……。さあ、いらっしゃい。こんなに冷えてしまって。今、豆のスープを作りますからね」

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「それで事情はわかりましたの?」
ようやく子供を寝かせたあと。
「うん、ウィンダスからだと思って領事館に行ってみたら案の定そうだった」
「身寄りはいるの?」
ケンタウルスは首を振る。
「父親はオズトロヤ城というところで行方不明になったらしい」
「じゃあ、あの子は……」
「ん……みなし子になってしまった。俺たちと同じように……」
「ウィンダスにも孤児院はあるのかしら……」
「先の戦争ではウィンダスもサルタバルタというところでかなりひどい戦いをしたらしいからな。あるとは思うけど、問題は、まだ俺にはウィンダスまであの子を連れていける力はないことだ……」
「領事館の方に預けるというのは?」
「そのような業務はしていない、だとさ。まったく何のためにあるんだか……」
「それにしても海を越えてまで何のためにサンドリアまで来たのかしら」
「うん……今となってはわからないな。身寄りがここにいるとも思えない。ただ一つ心当たりはある」
「それは?」
「うん、先日、ウィンダスから来た冒険者から聞いたんだが、サンドリアでしか入手できない装備があるらしい。それが魔道士には必須のものだそうだ」
「まあ、サンドリアは剣士の国なのに、そのようなものが……」
「その冒険者は北サンドリアの大聖堂に走っていったからな。ありがたい魔法でもかかっているのだろう」

後日、ケンタウルスもその装備、「修道士の荒縄」を入手することになるのだが、まだそのような高価な装備を身につけるには修行が足りなかった。
「ま、とにかく今日は休もう。すべては明日からだ」

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翌朝。タルタルの子供がいなくなっていた。
「いったいどこに行ったのかしら」
「お前は街の中を探してくれ。領事館にいるかもしれない。俺は外を見てくる。ベッドにはまだ少し暖かみが残ってるからそれほど遠くに行ってはいないだろう」
手分けして探しているとパールから「領事館にも街の中にもいない」という妻の声が聞こえてきた。
「ん……、あの子の力でここまで来れるとも思えないんだが」と言いながら西ロンフォールにある前進基地を出たケンタウルスはラテーヌへと向かった。
「はっ! そうか、あの子、母親のところへ……!」

ラテーヌ高原に入る。昼間だというのにまた雨だ。
「ちぃ……視界は悪いわ、探す相手はタルタルの子供とは……ん?」
昨日、親子が襲われたあたりにオークがいた。奴らはよく同じところを徘徊する習性がある。
そして、そこから少し離れた崖……昨日埋葬したあたりに小さな影。
オークがタルタルに気づいたようだ。

やば……っ
ポケットから石つぶてを取り出すとオーバースローで投げつけ、「脳みそはミミズなみのクソ豚やろー」と挑発。単細胞なオークはケンタウルスに向かってきた。
「うりゃああああ」





戦いのあとで小さな土まんじゅうの側に座っていた子供に走り寄った。
「おい坊主、勝手にこんなところまで来て! 死にたいのか!」
「ぼ、ぼくおかーさんの、かたきうちしにきた」
さらに怒鳴ろうとして、できなかった。目いっぱいに涙をためたタルタルの子供は、母親の葬られた土まんじゅうの上に花輪を飾っていたのだった。

「……気持ちはわかる。だがな、そんなちっこい体で武器も装備もつけずに素手で闘って勝てるほどオークは甘くないぞ。お前のかあちゃんはお前を守って死んだんだ。命を粗末にするな」
「ぼ、ぼくどうしたらかたきうちできるの……?」
「そうだな……タルタルは俺たちヒュームと違って魔法をたくさん使える力がある。魔法を勉強しろ。そしたらいつの日か、このあたりのオークを一撃で仕留められるぐらいすごい魔法が使えるようになるぞ」
「ほ、ほんとうに?」
「ああ、俺は見たことがある。黄金の輪がオークに集まって一撃で倒していた。ホーリーという魔法だそうだ」
「でもでも……勉強はどこですればいいの」
「とにかくサンドリアに戻るんだ。一匹だったら俺でも勝てるが徒党を組んできたら二人とも死ぬ」




「なあ坊主、魔法を勉強するにはウィンダスの鼻の院というところに行かなければならないそうだ」
「坊主じゃないやい。僕にはプンタっていう名前があるんだ」
「そうか、悪かったなプンタ。とにかくだ、ウィンダスへ戻るしかないらしい。……だが、まだ俺も半人前でな、海さえ見たことがないくらいだ。すまんが今はお前を連れていけない」
「あなた……この子をうちの子にしましょう」
「ん?」
「あなたがウィンダスへ行けるようになるまでは。ここで育てましょう。孤児院の生活がどんなに寂しいものかはわかっていらっしゃるでしょう?」
「ん……」
ケンタウルスもカシオペアもみなしごだった。先の戦争で獣人たちに親を殺されていた。だから。
「そうだな、俺の腕がもうちょっと上がるまでは面倒みるか。それでいいな? プンタ」
「うん」

こうしてプンタは2番目の父親と母親を見つけることが出来た。やがてウィンダスへ行けるほどになったケンタウルスとプンタのどたばた冒険の旅となるのだが、それはまた別の話。
| 〔Original Story〕 | 21:26 | comments(0) | trackbacks(0)
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