2010.07.08 Thursday
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FF11プレイ日記。Carbuncleでプレイしていました。
メインは詩人ですが、いろいろなジョブやってます。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2010.07.08 Thursday
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2004.09.06 Monday
8か月かかって潜在消えたwww
ログインして久しぶりに赤上げにいくことに。 なんせ先週はロクにゲームしていなかったので。 ところがLv40は本当に人が少ない。とくに前衛。これはマジで困りますねえ。 そんなわけで玉ずっと出してたけれど無理めな雰囲気が漂っていたところに革屋さんから潜在消ししない? とのお話。 革屋さんは海蛇でジュワタコ沸かしをやってたようです。 私がトライアルダガーをもらった日付は不明なんですが、1/29に日記に「もらって半月」という記述があるので1月半ばだったようです。おそらくLv73になってすぐのあたりでしょう。 んで、ただでさえ詩人は殴る機会がなく、連携にはからまず、スキル上げPTに入ってもマド歌ったりしてるので相対的に手数は少なく、短剣でLv2を出すWSは少なく……と三重苦以上です。それにLv75になったあとは別ジョブやってたのでほとんど放置。 お手伝いやイベントで詩人に着替えてたまにWS撃つという程度でした。 そんなわけだから何ポイント溜まってかなんてもはやわかりません。 さて、カザムからチョコって海蛇に入り、金貨扉の前でスニをかけようとすると…… ストーン エアロ ファイア ・ ・ ・ またやってしまった。 ノーグに走って戻り、サポを変えて突入。 てんぷらさんも合流ということで金貨扉前からコート広場、そしてジュワ部屋へ。 さて、タコなぐり開始。 連携は革屋さんのエヴィ>バイパーの湾曲。 ところがなんだか殴りの速度が異常に遅い……。 確認してみると。 ! ちょっと言えない。 レリックダガー装備してたなんて言えない てんぷらさんとともにエスケプして再びノーグへ。 てんぷらさんは黒/赤にしてとライフベルト装着、私はこんどこそトライアルダガーに持ち替えて。 ようやく体制が整って、タコや扉の外にいるサハギンを殴ります。 いったいどのくらい殴ったのか忘れましたが、たしか連携を6-7回やったくらいに、装備確認をしていたら目の前で潜在が消えました。 やったーヽ(`д´)ノ ついに潜在消えたぞwwwwヽ(`д´)ノ そのあと24時までタコなぐり。 ジュワタコは沸かず、革屋さんはここにビバーグ。私とてんぷらさんはエスケプ→ノーグ。 そのあと私はチョコボにのってカザムへ。族長に渡して試練の地図をゲット。 しかし……いまさら短剣NMやろうという人はいるんだろうか……(-_-) 2004.06.23 Wednesday
ケンタウルスの独り言
もう三日もモグハウスに監禁されています。 外に出たいけど出れません。鞄の中に入ってる海串を食べたいんだけど食べられません。 それはぼくの中の人が僕を放置プレイしてるからです。 監禁されて断食させられています。 ウィンダスのモグハウスなら、壁から出て来る水でも飲めそうだけどここはジュノ……。 曲でも弾いて気を紛らわせようと考えるけど、他のキャラに楽器を全部渡してしまいました。 ぼくの中の人は夜遅くに帰ってきます。 無言です。 すごく疲れた顔をしています。 そしてご飯を食べてプイと寝てしまいます。 ゲーム機のスイッチを入れようともしてくれません。 もう僕のことを忘れてしまっているのかもしれないです。 ぼくはいつここから出られるのでしょうか。 2004.06.16 Wednesday
かたきうち
ログイン23時。少しチャットしてログアウト(-_-) -------------------------------------------------------------------------------- ケンタウルスはその日もラテーヌへと向かっていた。まだ駆け出しのころ。結婚したばかりの妻に少しはいいものを食べさせようとモンスターからアイテムを奪ったり、獣人退治をしつつ金稼ぎの生活をしていた。 ロンフォールを抜けて雨がそぼふるラテーヌ高原に入った。夕暮れ時で少し冷えるなと思いながら走っていると、なにか見える。 「ん、獲物か?」 すばやく調べてみると兎だと思ったソレはタルタルの親子だった。 「なんだ……あやうくタル殺しになるところだった」 しかし、剣を戻そうとしたとき。 「誰か〜 助けてくださいー!」 !!? もう少し近づいてみてみると、そのタルタルの親子の背後にオークが迫っていたのだ。雨で視界が悪かったせいかもしれない。 だだだっと走り出し挑発しようとしたその時、オークの斧がタルタルの背中を切り裂いた。 「あああっ!」 「てめーっっっこのブタ野郎ぅぅぅぅぅ」 挑発と同時に剣がオークの胴体を切り裂いた。 「ぐふー ぼうーぅぅぅ」 妙な叫びを上げながらなおも襲ってくるオークの攻撃を盾で防ぎながら今度は眉間に剣を突き立てた。 「ぎゅへぇえぇぇぇーーーー」 ようやく仕留めたケンタウルスは倒れているタルタルにかけよった。 「おい! しっかりしろ!」 「この子を……」 それだけ言うと母親は事切れた。隣にはなにが起こったのかわからず、目の前で母親を殺された子供が泣いていた。 持っていたつるはしを使って、山ぎわの崖に小さな穴をうがち、そこに遺体を埋める。 「アルタナの女神の元にちゃんとたどりつけよ……」 「あなた、おかえり……あなた! その子は? いったい誰に産ませたの!」 「おい、よく見ろ、この子はタルタルだ」 「あ……本当ですね、鼻が黒いわ」 「……ラテーヌで豚に襲われてたんだ。母親のほうは間に合わなかった」 「そ、そうなの……かわいそうに……。さあ、いらっしゃい。こんなに冷えてしまって。今、豆のスープを作りますからね」 --------------------------------------------------------------------- 「それで事情はわかりましたの?」 ようやく子供を寝かせたあと。 「うん、ウィンダスからだと思って領事館に行ってみたら案の定そうだった」 「身寄りはいるの?」 ケンタウルスは首を振る。 「父親はオズトロヤ城というところで行方不明になったらしい」 「じゃあ、あの子は……」 「ん……みなし子になってしまった。俺たちと同じように……」 「ウィンダスにも孤児院はあるのかしら……」 「先の戦争ではウィンダスもサルタバルタというところでかなりひどい戦いをしたらしいからな。あるとは思うけど、問題は、まだ俺にはウィンダスまであの子を連れていける力はないことだ……」 「領事館の方に預けるというのは?」 「そのような業務はしていない、だとさ。まったく何のためにあるんだか……」 「それにしても海を越えてまで何のためにサンドリアまで来たのかしら」 「うん……今となってはわからないな。身寄りがここにいるとも思えない。ただ一つ心当たりはある」 「それは?」 「うん、先日、ウィンダスから来た冒険者から聞いたんだが、サンドリアでしか入手できない装備があるらしい。それが魔道士には必須のものだそうだ」 「まあ、サンドリアは剣士の国なのに、そのようなものが……」 「その冒険者は北サンドリアの大聖堂に走っていったからな。ありがたい魔法でもかかっているのだろう」 後日、ケンタウルスもその装備、「修道士の荒縄」を入手することになるのだが、まだそのような高価な装備を身につけるには修行が足りなかった。 「ま、とにかく今日は休もう。すべては明日からだ」 --------------------------------------------------------------------- 翌朝。タルタルの子供がいなくなっていた。 「いったいどこに行ったのかしら」 「お前は街の中を探してくれ。領事館にいるかもしれない。俺は外を見てくる。ベッドにはまだ少し暖かみが残ってるからそれほど遠くに行ってはいないだろう」 手分けして探しているとパールから「領事館にも街の中にもいない」という妻の声が聞こえてきた。 「ん……、あの子の力でここまで来れるとも思えないんだが」と言いながら西ロンフォールにある前進基地を出たケンタウルスはラテーヌへと向かった。 「はっ! そうか、あの子、母親のところへ……!」 ラテーヌ高原に入る。昼間だというのにまた雨だ。 「ちぃ……視界は悪いわ、探す相手はタルタルの子供とは……ん?」 昨日、親子が襲われたあたりにオークがいた。奴らはよく同じところを徘徊する習性がある。 そして、そこから少し離れた崖……昨日埋葬したあたりに小さな影。 オークがタルタルに気づいたようだ。 やば……っ ポケットから石つぶてを取り出すとオーバースローで投げつけ、「脳みそはミミズなみのクソ豚やろー」と挑発。単細胞なオークはケンタウルスに向かってきた。 「うりゃああああ」 戦いのあとで小さな土まんじゅうの側に座っていた子供に走り寄った。 「おい坊主、勝手にこんなところまで来て! 死にたいのか!」 「ぼ、ぼくおかーさんの、かたきうちしにきた」 さらに怒鳴ろうとして、できなかった。目いっぱいに涙をためたタルタルの子供は、母親の葬られた土まんじゅうの上に花輪を飾っていたのだった。 「……気持ちはわかる。だがな、そんなちっこい体で武器も装備もつけずに素手で闘って勝てるほどオークは甘くないぞ。お前のかあちゃんはお前を守って死んだんだ。命を粗末にするな」 「ぼ、ぼくどうしたらかたきうちできるの……?」 「そうだな……タルタルは俺たちヒュームと違って魔法をたくさん使える力がある。魔法を勉強しろ。そしたらいつの日か、このあたりのオークを一撃で仕留められるぐらいすごい魔法が使えるようになるぞ」 「ほ、ほんとうに?」 「ああ、俺は見たことがある。黄金の輪がオークに集まって一撃で倒していた。ホーリーという魔法だそうだ」 「でもでも……勉強はどこですればいいの」 「とにかくサンドリアに戻るんだ。一匹だったら俺でも勝てるが徒党を組んできたら二人とも死ぬ」 「なあ坊主、魔法を勉強するにはウィンダスの鼻の院というところに行かなければならないそうだ」 「坊主じゃないやい。僕にはプンタっていう名前があるんだ」 「そうか、悪かったなプンタ。とにかくだ、ウィンダスへ戻るしかないらしい。……だが、まだ俺も半人前でな、海さえ見たことがないくらいだ。すまんが今はお前を連れていけない」 「あなた……この子をうちの子にしましょう」 「ん?」 「あなたがウィンダスへ行けるようになるまでは。ここで育てましょう。孤児院の生活がどんなに寂しいものかはわかっていらっしゃるでしょう?」 「ん……」 ケンタウルスもカシオペアもみなしごだった。先の戦争で獣人たちに親を殺されていた。だから。 「そうだな、俺の腕がもうちょっと上がるまでは面倒みるか。それでいいな? プンタ」 「うん」 こうしてプンタは2番目の父親と母親を見つけることが出来た。やがてウィンダスへ行けるほどになったケンタウルスとプンタのどたばた冒険の旅となるのだが、それはまた別の話。 2004.06.15 Tuesday
ぶらぶら/初めての告白
爆忙だけど、メンテ明けなのでログイン23時。 あれ? バージョンアップのファイルが落ちてこない・・・ ……メンテだけでしたか_| ̄|○ 少しだけ話して、lsmes書き換えてログアウト。 -------------------------------------------------------------------------------- 夫婦喧嘩の途中に具合よく帰省してきたプンタだが、なんだか態度が変だった。一応、学校が夏休みに入ったので戻ってきたと言っているが、家にはほとんどいなくて街へ出かけていることがほとんど。 それに、これまではケンタウルスがウィンダスから一緒に連れて戻っていたのに、今回は初めて一人で戻ってきていた。カシオペアは「なにかあったらどうするの!」と怒っていたが、ケンタウルスは「男の子はこのくらいが一番いい」と逆に褒めて、それからまた夫婦喧嘩。 前回は心配したプンタも「ふうふげんかはマンドラゴラも食べないっていうしなあ……」とつぶやいて街へ出かけていった。 町中をふらふらしてるプンタを見つつも、あまり干渉はしたくないのでケンタウルスもほおっておいた。たまに、ラテーヌの母親の墓まで詣でているようだが、ウィンダスから戻ってくるぐらいだから、大丈夫だろう。 数日後の朝。ケンタウルスが寝室から出ると、プンタはすでに街へ出たとのこと。 「まったく、なにやってんだか……」 と競売でも見ようと、港区のオークションに行った。 「あれ? プンタじゃないか……なにやってんだ、あんなところで」 競売の上のテラスにプンタと……もう一人タルタルが見える。女の子らしい。 「ん……これはなんかおもしろい展開かも」 ちょっとほくそ笑みながらケンタウルスはデオード・スニーク・インビジを自分にかけて二人のそばに近づいていった。 「プンタくん、どうしたの? お話って?」 「う、うん……プレイオネさん、どうしてサンドリアに来たのかなって、それで」 「どうしてって、お仕事よ」 「だってプレイオネさん、ウィンダス生まれだし、あっちにおとーさんもおかーさんもいるし……」 「…………」 話を聞いていると、このプレイオネというタルタルの女の子は学校でプンタの一年先輩だったらしい。金髪をツーテールにしていて愛くるしい感じの子だ。 ……ふむ、プンタの好きなタイプはこういう感じか。けっこうけっこう。 「仕事ならウィンにもたくさんあるのに、どーしてわざわざサンドリアに来たのかなって……」 「ウィンダスはいいところだと思うけど、私、もっと外を見てみたかったの。自分の力でいろいろやってみたいって。だから……でも、プンタくん、どうしてそんなに気になるの?」 この子、けっこうニブいな…… 「え、あ、いや、んと……ま、魔法屋はウィンダスにもあるのにと思って」 プンタは顔を真っ赤にしてもじもじしている。 「……魔法の勉強してたけどやっぱり私、モンスターとか獣人相手だとしても誰も殺したくない。だから口の院には進まなかった。そしたら、学校の求人募集でサンドリアの魔法屋さんが『魔法知識のある人一名募集。タルタルのみ』ってあって。それでちょうどいいかもって応募したの」 「なんでタルタルのみなんだろう」 「一人でもタルタルが店にいると『ハクがつく』んだって店長は言ってたけど、よく意味がわかんなかったなぁ……」 「…………」 「じゃあ、私そろそろお店にもどらなきゃ。また今度ね」 そしてりっくりっくと走り去ってしまった。 後に残されたプンタはがっくりと肩を落としている。 ……息子よ、一度は通らなければならない道だ、父は見守っているぞ と大げさに考えながら、内心ちょっと楽しんでいるケンタウルスである。 翌日の同じ時間、同じ場所で再び姿を潜めて待っているとプンタとプレイオネが現れた。 しばらく世間話をしてたようだが、プンタがキッとプレイオネを見つめた。 いけっ、息子よ、/cheer と見えないのに応援する継父。 「ぼく、プレイオネさんのこと、好きです。んと、おつきあいしたいんです」 その瞬間、顔を真っ赤にするプレイオネ。おもわず/panicしている。 「え、あ、でもでも。プンタくん、私あなたより年上だし、あなたはまだ一年学校でウィンダスだし……えーとえーと」 「他に好きな人がいるの?」 「そんな人いないよ、今はお仕事を覚えるのが精一杯だし……」 「このあいだ、今のおとーさんに学校卒業したらどうするんだって聞かれて、白魔道士になるって答えたんだ。でも、本当はプレイオネさんのことを守りたくて……」 そうか、それで獣使いに興味を持ってたのか。「おまえが好きだー」って仲良くなりたかったってことか……。 「でもでも、やっぱり無理よ……遠く離れてるのに。プンタくん、私のことをどう思ってるのかわからないけど、私、本当は寂しがりやだし、だからお父さんやお母さんとはリンクパールで連絡をしてるくらいだし……」 そう言って、耳元の赤いパールを見せる。 「…………」 リンクシェルがものすごく高いものであることはプンタにもわかっていた。父や母のパールをもらって渡すという手もあるが、それだと彼女と二人きりの会話はできない。 「ごめんね、プンタくんのこと嫌いじゃないのよ、でも今は無理よ……」 そして再びりっくりっくと走り去ってしまった。 またまたがっくりと肩を落とすプンタ。 とぼとぼとテラスを降りていった。 やがてプンタがウィンダスに戻る日がやってきた。 「プンタ、いいものをわたそう」 あれ以来、焦燥感を漂わせているプンタである。一人で港にたたずんで、出入りする飛空艇を眺めている時間が多くなっていた。 「こ、これは……?」 それは未開封のリンクシェルであった。 「あと一年あるが卒業プレゼントだ。学校で知り合った仲間と旅や冒険に出る日も来るだろうからな。装備にしようかと思ったが、最終的には信頼できる仲間が一番なんだ。まあ、どういうふうに使うかはお前に任せる。一人でウィンダスから戻ってこれたんだ、もう一人前だ、お前は」 「おとーさん……」 「んじゃ、俺はちとジュノに行ってくる。見送りできなくてすまんが、気をつけて帰れよ」 「ん、うんっ……ぼ、ぼくちょっと出かけてくる」 ------------------------------------------------------ 「これ受け取ってください」 閑散としたサンドリア港区の魔法屋で店先に出てきたプレイオネにプンタがリンクパールを渡していた。 「こ、これどうしたの……?」 「おとーさんが未開封のシェルをくれたんだ。一年早い卒業プレゼントだって」 「でもでも……」 「ぼく、今、もうつけてるから。ここからプレイオネさんの声が聞こえてくるのをずっと待ってるから……もう行かなきゃ。それじゃ」 プンタは軽くお辞儀をして店を出ていった。 とまどっているプレイオネに店長のレジーナがいらいらした口調で言う。 「ちょっとプレイオネ。あんたにはわかんないの? ウィンダスからサンドリアまでわざわざあんたに好きだと伝えに来たんだよ、あの子は。ちょっと間違ったら死ぬかもしれないのにさ。ま、あんたが気に入らないってなら話は別だけど、遠く離れてるから、とかそんな理由で人の好意をふみにじっちゃいけないよ」 「は、はい……」 プレイオネは少し涙ぐんでいるようだった。 翌日。 「あら、ケンタウルスの旦那。なにかお買い求めで?」 「んー、デジョン2が欲しい」 「はいはい、……あれ? ないなあ、ちょっと、プレイオネ〜」 「はーい」 「このお客さん、高名な冒険者さんなんだ。デジョン2って魔法が欲しいらしいんだけど、うちに在庫がないんだよ」 「ああ、デジョン2はとても特殊な魔法なのでウィンダスのシャントット博士のお願いを3つ聞かないといけないそうなんです〜」 「うむ、そうか、シャントット博士なら知り合いだ、ちと聞いてみよう。どうもありがとうな」 そういうやりとりをしながらケンタウルスはプレイオネの耳元を見ていた。 息子の気持ちが反映している色なんだろうか、純白のリンクパールが輝いていた。 2004.06.14 Monday
老人の話
仕事爆忙に入りましたヽ(;´д`)ノ 今週平日は絶望です(´・ω・`) みんな、私を忘れてないでね…… 誤爆王として覚えててもいいから(●´―`●) 久しぶりにサンドリア港で釣り糸を垂れていたケンタウルス。 「ふうむ・・・あの兄弟のおかげで堀ブナもなかなか釣れないな・・・」 と、愚痴りながら港区の競売に向かう。 「さてと。スピカに久しぶりに魚を送っておくか・・・スピカスピカ」 その刹那、背後にすごい殺気を感じた。ケンタウルスも一応冒険者である。殺気には敏感だ。 振り向いてみると、そこには一人のエルヴァーン老人が鋭い眼光を投げかけていた。 ・・・??? 「おぬし・・・今しがた スピカ と言ったな?」 「はあ・・・スピカちゃんがどうかしまし――――」 「斬る!」 その瞬間目にもとまらぬ早さで老人は剣を抜いて、ケンタウルスののど元に突き立てた。 「うひゃああああ、なんすかいったいーーー」 「その好色そうな面構え、軽薄な物言い・・・おぬし、わしの孫を手込めにしたのであろう!! 成敗してくれる! ちぇすとぉぉぉぉ」 しかし、その切っ先をケンタウルスはひょいとよけた。 「うぬ・・面に似合わずなかなかの身のこなしのようだが、わしの孫を」 「ちょっと待ってくださいよ、なんかの間違いではないんすか。スピカちゃんは知り合いだけど、そんな関係じゃないすよ――――」 「孫がサンドリアからいなくなって早、一年・・お主がどこかに監禁でもしているのであろうが」 「んなことはないですよ――――、スピカちゃんはウィンダスで自由に暮らしてますよ――――」 「・・・ウィンダス?」 老人の凍てつくまなざしがゆるむ。 「そうですよ。スピカちゃんはウィンダスで鮮魚商をしているんす」 「そのスピカなるものはエルヴァーンの娘か?」 「ええ、エルヴァーンですよ」 「とびきり美しいか?」 「ええ、そりゃもう・・・(尻尾はないから興味ないけど)」 「斬る!!」 「いやだから、そんなんじゃなくて――――」 「ではどうだというのだ!!」 「ですから、話を聞いてください、ご老体。スピカちゃんは私と契約している鮮魚商なんですよ。だから、今日の釣果を送ろうとしていただけです」 「ふむ・・・あのスピカが・・・商いをしているというのか?」 「いや、ご老体の孫かどうかは知りませんが」 「名前の綴りを教えてもらおう」 ケンタウルスは宅配業者に出そうとしていた伝票を見せた。 「うぬ・・・スピカじゃ・・・わしの孫に違いない・・」 「ではなぜ彼女はウィンダスに? 生まれはここと聞いてはいましたが・・・」 「ふうむ・・・そなた、なにも聞いておらぬのか」 「はあ・・あれは半年ほど前のことです。私には養子にしているタルタルがいて、私の釣果を預けていたのですが、寄宿舎の管理人から生臭いとクレームが入ってしまって途方に暮れていたのです。そのときに、私があずかりましょうか? と言ってくれたのがスピカさんなんです」 「ふうむ」 「なんだかわけありな感じだったのでそれ以上は何も聞いてはいません。保管管理費用として月に1000Gほしいということなので契約して、それ以降私の契約商人ということになっているのです」 「なるほど・・・にわかに信じがたいが・・・」 「どうです、ご老体。なにか事情があると察しますので、我が家でゆっくり話を」 「ほう、そのほう、軽薄そうな輩にしてはなかなか老人を敬う術を心得ておるな」 「いやいや、お褒めの言葉痛み入ります」 ケンタウルスはその老人をカシオペアが待つ我が家へ案内したのであった。 「おかえりなさい・・あらお客様?」 「ん、ちょっとそこで知り合いの知り合いに会ってな。たぶんだけど」 「拙者はエンジェルダスターと申す。・・・ほう、これは美しい細君。かような女性をめとっておられるのなら、そなたがわしの孫に手を出すこともなかろう・・」 「孫に手を出す??? あーなーたー!!! またすりすり相手を増やしたんですかぁぁぁぁ」 と、なにやらまた呪文をとなえはじめるカシオペア。 「ちょっとまてまてー、この方はエルヴァーンで、だからその孫はエルヴァーンだから尻尾はないに決まってるだろうがーーー」 「ハッ。なるほど失礼しました・・・」 「なかなか顔に似合わぬ気性の激しさじゃな・・心労、お察しする」 老人はそれまでとは少し口調を変えて小声でケンタウルスにささやく。 「はぁ・・まあいろいろとヽ(;´д`)ノ」 とりあえず居間で話を聞くことになった。 「で、どうしてスピカちゃんはサンドリアから出ていってしまったのですか?」 「ふむ・・・しかとはわからぬ。だが・・・わしが厳しくしすぎたのが悪かったのかもしれぬ」 「なるほど・・・彼女は自由奔放な性格ですからね」 「ううむ・・・だが、わしの倅が残した一粒種。ゆくゆくは我が家を継いでもらわねばならぬと思って厳しくしつけすぎたのが仇となったのか・・・ある日、いなくなってしまったのじゃ」 「なるほど。ご老体、彼女はウィンダスで元気でいますよ。ここ最近はあまり釣りをしていなかったので会ってはいなかったのですが、つい最近ウィンダスに移籍したので――――」 その瞬間、老人とカシオペアが同時に立ち上がった。 「斬る!!!」 「あーなーたー!!!」 「サンドリアを裏切ったのかお主!!!」 「そんなにすりすりしたいんですかぁぁぁぁ」 「ちょちょちょちょっと落ち着いて。ね、ね、ね」 「なぜウィンダスへ籍を移したのか伺おう」 「・・・私はこの世界の秘密が知りたいのです。ですからサンドリアとバストゥークの過去と現在のことは勉強しました。国王陛下にも謁見してお言葉もいただいております」 「ほう」 「そこに掛かっているサンドリア王国旗。それは陛下からじきじきに賜ったものです」 そう言うとケンタウルスは視線を壁へ投げかけた。 「おお・・・これは騎士団の団員でもなかなか手にすることができぬ国章・・うん? こちらのものはバストゥークの国旗ではないか?」 「それは大統領閣下からいただきました」 「ふむ・・・おぬし・・・そして今ウィンダスに移籍とは・・・草(*1)なのか」 老人はいい方向に勘違いしてくれたのでケンタウルスも図に乗ってみた。 「・・・そういうことは申し上げられません・・・」 「おお、そうか、そうであろうな。失礼した」 「私はこの世界の歴史が知りたいのです。そのために各国の中枢に」 「そなた・・・先の大戦の話は知っておるのか」 「知っているもなにも、私と妻の両親は先の戦いで命を落としました」 「そうか・・そうであったのか」 「ご老体は?」 「知っているもなにも、私はあのとき、奴らと剣を合わせておったのだ・・・このような老人の話、聞いていておもしろいか?」 「私は市井の人々の話も興味があります。中枢にある歴史はいわば大きな歴史。しかし、それはいくつもの市井の人々の歴史の積み重ねですから」 「ほう・・・そなた面ににあわぬことを言うのお」 「本当ですわ」 「おまえが同意するな」 「わしには友がいた・・・奴はわしの3倍も生きていたのだが・・・タブナジアへ行って帰ってこなかったのだ・・・」 「3倍? ということはガルカ?」 「そうじゃ。あれは奴がタブナジアへ行く前の日じゃった・・・」 そういうと老人は中空に視線を泳がせた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「エンジェルダスター!!! また死に損なったのか」 「なにを言う、この禿ガルカが!!! う・・おぬし、その傷は?」 「たいしたことはない・・・」 「そんなことはなかろう、少しは養生しろ」 「いや、そうも言ってはおれぬ。タブナジアでな、5か国の首脳が集まって会議をするらしいのだ。その警護に抜擢されている」 「なに!! そのような晴れ舞台が――」 「まあ、腕の差だな。お主は祖国を守っておいてくれ」 「腕は・・おぬしりは劣るかもしれんが、私とて十分役に立つはずだ!」 「まあ、まて・・タブナジアは・・・我が故国・・・クゾックに近いからな・・・」 「それにしてもその傷では――」 「ここにいても、俺は・・・消える」 「ん?消える?・・・もしやお前」 「そうだ。転生の時が近づいている。それもかなり近くにな。ここにいても俺の剣の腕は役に立たぬ。戦いに赴いてこそ役に立つというものよ。どちらにしても俺という体はこの世から去ることになる。ならば、できるだけ故国に近くいたくもあろう?」 「・・・それは定めなのか」 「ガルカのな。だからせめて、残り少ない時間を剣に使いたいのだよ」 「わかった・・・今度お前の姿を見ることはないのだろうな・・・」 「さあな。つまらぬ感傷なぞ捨てろよ。生きとし生ける者、いつか必ず無に帰るのだ。私はもう十分に生きた。あとはお前に託す」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「そう言われて見送ったのが最後じゃった・・・」 「そのガルカ殿は戻っては?」 「・・・こなかった」 沈黙が部屋を包んだ。 「あの無類の剣士、ガクルックスは戻ってはこなかったのじゃよ・・・」 (??? ガクルックス???) 「ご老体、その剣士の名前はガクルックスという禿ガルカだったのですね」 「そうじゃ」 「・・・」 「さてと、少し長居をしてしまったかな。お主の細君が入れるサンドリアティーは絶品だった。礼を申す」 「いえ、そんな。いつでもお立ち寄りくださいませ。どうせこの人はウィンダスですりすりしてるんですから」 「ふむ、そうだ、お主にも頼みがある。ウィンダスでスピカと会ったときには・・爺が心配している、と伝えておいてくれぬか」 「わかりました」 「商いはサンドリアでもできるであろう。そなたの仕事の邪魔はせぬ」 「心得ております」 「さてと・・・わしも久しぶりに魚釣りでもしてみようかの」 そう言って、老エルヴァーンはケンタウルス家を辞去した。 ・・・ガクルックス・・・禿ガルカ・・・ そのとき、ケンタウルスの脳裏に浮かんでいたのは親友の名前と面構えだった。(続く) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− *1……隠語でスパイのこと。 2004.06.03 Thursday
ある冒険者の帰宅
本日も眠さ限界のため、ポストチェックのみ……。エル用ロープ売れた(^_^) 半年ぶりにサンドリアに戻ったケンタウルスの前に、普段は温厚な妻が目を三角にして待っていた。 「あなた……どうして祖国を捨ててしまったの!?」(*1) 「う、うむ……」 「妙だとは思ってましたよ、だって毎月の仕送りが3000Gも増えていて。ところが今月送られてくるはずの王室から頂いている冒険者家庭保護費が届かない。おかしいと思ってお城まで聞きに行ったら『我がサンドリアを捨てたのだ、お主の夫は! 早々に立ち去れい』と……ううう」 「なあ、カシオペア。最近はいろいろと物いりでな、それで保護費が高いと言われていたバストゥークに行くことにしたんだ」 「本当にそれだけですか?」 カシオペアは意味深な言葉を吐く。 「な、なんだよ……」 「あなた、私がウィンダスにいるミスラのことを知らないとでも思っていらっしゃるの?」 「う、み、ミスラは、ウィンダスにたくさんいるじゃないか、ほらお前はウィンダスに行ったことがないから、なはは」 「そうじゃなくて、あなた。アンドロメダという名前のミスラです!」 「げふっ、ど、どうしてそれを……」 「知らないと思ったら大間違いですよ、もう悔い!」 そういいつつカシオペアはなにやら唱え始めた。 「わ、ばか、家の中で魔法を使うな〜」 幸い家の中では魔法は使えないようになっているのだが、ケンタウルスはそんなことも忘れていたらしい。 しかしカシオペアは畳みかける。 「で、アンドロメダって猫はなんなんですか。いったいどういう関係?」 「う、うむ……すりすり関係だ」 観念したかのようにケンタウルスは告白した。 「……すりすり?」 「その……なんだ、しっぽにすりすりするだけの関係だ(汗)」 「!!……へ、変態! そ、そんな人だったなんて!」 「いや、ちょっと待ってくれ、すりすりするだけなんだ、それ以上はない、いっさいないから!」 「あなた、わかってるんですか? ミスラの尻尾にすりすりするのは、ヒューム女性の胸をぱふぱふするよりも卑猥なことなんですよ!」 「う、いやまあサンドリアではそうだが、ウィンダスはおおらかでな、その感覚というか習慣の違いなんだ、わかってくれ!」 「いいえ、わかりません……ううう、もう私、ゲルスパにでもいって死んできます」 「なにをバカなこと言ってるんだ、それにお前だって……」 「な、なんですか」 「黙ってはいたが、お前も○○(*2)という冒険者を逆ナンパしてたという話じゃないか」 「あ……あれは、あなたがあまりにも便りを寄越さないから、あなたと同じパールをつけた人を見つけて、どうしてるのかと聞いただけです!」 「おとーさん、おかーさん、ケンカしてるの?」 不意にウィンダス語(*3)が聞こえてきた。背後を振り返ると、扉を少し開けてタルタルの子供が立っていた。 「プンタ! お前いつ戻ってきたんだ!」 プンタはタルタルの子供である。5年前、ケンタウルスが母親を殺されてひとりぼっちになって泣いていたプンタを連れて帰り養子にしていたのだった。今はウィンダスの魔法学校で学んでいる。 「ケンカしちゃヤダよ〜 おかーさん、死ぬなんて言っちゃヤダ〜 僕、一回お母さん死んじゃった。二回もお母さんいなくなったらいやだ〜」 「……ごめんね、プンタ。お母さんちょっと気が立ってただけなの」 「そうさ、それにプンタ、ヒュームのことわざには「ケンカするほど仲がいい」ってのもあるぞ」 「本当にケンカしない?」 「ああ、もうしないよ」 とりあえずケンタウルスとカシオペアの夫婦ケンカはそこで終わった。まさに「子はかすがい」である。 「プンタ、お前今年で学校を卒業だろう。どうするんだ」 「おとーさんのようなぼーけんしゃになりたい」 「うむ、冒険者か。それもいいかもしれんな。しかしいろいろ冒険者にも職業がある。どうするつもりだ」 「学校でもせっかく習ったから白魔道士になろうと思います。おかあさんはラテーヌでオークに殺されちゃった。だから、僕はラテーヌでみんなを守るために白魔道士になるんだ」 「そうか、いい心がけだな。お父さんも応援するぞ。お古でよければ装備も貸してやる。魔法の装備だからサイズは気にしなくていい」 「わ〜い。……ところでお父さん」 「うむ?」 プンタはもじもじしている。 「なんだ? 顔が赤いぞ」 「う、うん。帰ってくるときにバルクルム砂丘で見たこともない魔法を使ってる人がいて」 「見たこともない魔法?」 「う、うん……『お前が好きだー』って叫んだらピンク色のハートがびよーんって飛んで、それで羊やトンボと仲良くなってた」 「ああ、それは魔法じゃないな。そいつは獣使いという職業の人さ」 「僕、本当はそれになりたい」 「ううむ、今のお前じゃまだ無理だ。お父さんも一応はできるが、とても修練が必要なんだ。特に孤独に耐えられるようにならないといけない。それに獣使いになるには髪の毛を全部剃って、頭にカビを生やさなければならないんだぞ?」(*4) 「ええー!」 「お前は今できることを一生懸命やりなさい。いつか時期がきたら獣使いになれる方法を教えてあげよう」 「う、うん。僕がんばる」 「よし、それじゃ今日はもうおやすみ。ウィンダスから歩きづめで疲れたろう?」 ------------------------------------------------- 「プンタの学費(*5)もかせがなきゃならん。今はバストゥークの形勢が不利なのでな、逆にいえば報酬はいいんだ。お前は国を捨てた不忠者と思うかもしれん。だが、プンタが一人前になるまでは支えなければならん。サンドリアにいづらいというのであればバストゥークに連れていくが……」 「いえ、私はこの家を守ります。それにこの場所はあなたと出会った場所ですから。ですから私はここでお待ちしています」 「そうか……そうしてくれるとありがたい」 「それから」 「ん?」 「そろそろ……私たちの子供も……」 それを聞いてケンタウルスは顔を赤らめた。 「そ、そうか。そうだな。うむ……」 おもむろに立ち上がったケンタウルスはカシオペアをひょいと抱き上げた。 「あなた……こんなこと今では新婚家庭でもしませんよ……」 「だからいいんじゃないか、なぁ?」 そしてそのまま、くるりと寝室のノブをまわすと暗い寝室の中に二人は消えた。 ---------------------------------------------------- 註 *1……サンド→バス→ウィン→バス→サンド→ウィンというのが私の移籍した順番。これは一番最初のサンド→バスの移籍のことを指している。 *2……○○には本来LSメンバーの実名が入る(笑) いささか内輪受けネタ。 *3……本来ウィンダス語もサンドリア語もほとんど違いはないので「方言」と表現すべきか。ウィンダス方言の特徴は語尾に「にゃ」「にょ」「にゅ」などNy系接辞詞がつくことが多い。なお、この文章は翻訳しているので、そういう接辞詞表現は削除されている。 *4……これも内輪受けネタ。LSの獣使いキャラが禿ヒュムなところから。 *5……脳内設定では魔法学校の月謝は「5000G」となっている。 ……と攻殻機動隊ばりの註を付けてみました(笑) 昨日の設定は文章だけでややわかりづらいので、図にしてみました。 うはwwww俺、ひますぎwwww 2004.06.02 Wednesday
倉庫キャラ設定
所用のためログインなし。……だけではアレなんで外伝でも書きましょう。 ほとんどの人は倉庫キャラを作っていると思います。メインキャラほどではないにしても名付けるのに頭を使ったことと思いますが、メインキャラとの関係という設定まで作ってる人はいないと思います。 いや、べつに作らなくてもいいんですけど。単なる自己満足なので(笑) 子供のころからショートストーリーを考えつくのが好きな人でした。さらにいうなら、登場人物の設定を考えるのが好きでした。最初に自分で縛りを作ってから、そのなかでいかにつじつまを合わせたストーリーを紡ぐか? ってところに萌えを感じるのです。 変ですか、そうですか_| ̄|○ というわけで過去日記に「名前の由来」をちょこちょことは書いてた倉庫キャラ設定一覧。
LSではこういうFFの世界設定を使ったショートストーリーを書くのが一瞬だけ流行した時期があって、そのときに何編か書いたものがあります。(去年11/13の日記なんかはそうですね) 2003.11.13 Thursday
友の遺言
仕事多忙のため午前様。フレやLSに挨拶だけして20分ほどでログアウト。 だけではなんなので、LS向けに書いた駄文を転載。 私は倉庫キャラにも設定らしきものを考えていて、Centaurus(メインキャラ)との関係とか、ストーリーなどをおぼろげながら夢想していたのですが、その中で作ったお話です。 出てくるキャラ…… Centaurus(ヒューム男)……メインキャラ Casiopeia(ヒューム女)……サンドリアの倉庫キャラ(メインの奥さんという設定) Acrux(ガルカ)……サンド→ジュノの倉庫キャラ(メインの親友) それは突然届いた「遺書」だった。 ケンタウルスがウィンダスに移籍してようやくジュノ領事館に赴任できるようになったころ。ジュノ居住区にそれは届いていた。親友であるアクルックスからの手紙だった。 「女たらしでぐーたらなケンタウルスへ 冒険者養成学校でおめえと知り合いになれて本当に楽しかったぜ。サンドリアで商売をしていたがやっぱりジュノに行きたくてな。おめえと一緒にいく約束だったが……。 もっとも、ベテランのおめえと違って俺は街の外には一歩も出たことがないからな、噂に聞くジャグナー森林あたりでおだぶつになるかもしれねえ。 もしもおめえが俺の死体を見つけたら埋めてやってくれや。 奇跡が起こってジュノにたどり着けたら、一杯おごってくれ。 それからあまりカシオペアちゃんを寂しがらせちゃいかんぞ。 それじゃな。 嘘が下手で誠実なアクルックスより」 目を通したケンタウルスは上層のチョコボ屋に飛び込み、バタリアを走り出した。 「アクルックス! どこにいる! このクソ忌々しい禿ガルカめ!」 バタリアを通り抜けジャグナー森林をくまなく探し回る。仕事をほったらかしにして、ラテーヌ高原の裂け目の端まで探す……ホラの寺院の向こうに陽が落ちていく。 ケンタウルスは「クソ忌々しい禿ガルカ」と出会った頃を思い出していた。 ヒュームとガルカは一般的に仲が悪いと言われている。 が、それはバストゥーク生まれの両者であって、サンドリア出身者にはそれほどの怨恨はない。しかも冒険者になりたいという共通の目的を持っていたせいで、二人は仲良くなった。 「なあ、おめえは冒険者になったらどうするんだ?」 「そうだな、やはりジュノには行きたいな。なんせヴァナ・ディールの中心だし」 「ああ、俺もそうさ。ジュノにいかなきゃ何もはじまらねぇ」 「どうだ、俺と一緒に行くか?」 「いいとも、おめえ、俺の足引っ張るなよ」 「お前こそな」 口は悪いが気持ちは通っていた二人だが、ある日アクルックスは入院した。その巨体のためにぎっくり腰になってしまったのだ。 「お前、どうせガルガンソーセージを食い過ぎたんじゃないか?」 「ばか言うな、俺はシーフだから当然ピピラの塩焼きに決まってんじゃねえか……まあ、このナリだ。どうもジュノには一緒にいけねえようだ」 「……アクルックス」 「おめえが一人でおっちぬのはかまわんが、俺が足をひっぱっておめえが死んだら、おちおち転生もできやしねえからな。カシオペアちゃんに恨まれるのはもっとイヤだし。ま、サンドリアで商売でもするさ。……一緒にジュノに行けなくてすまんな……」 「早く治せよ、ダイエットしろよ、このクソガルカめ!」 「まあ、そういうなよ……」 結局アクルックスを見つけることはできなかった。サンドリアからジュノへ至る道を使うときはいつも探していたし、そのあたりを歩いている冒険者にも聞いてみたのだが、そのようなガルカは知らない、といつも答えは返ってきていた。 やがて半年が過ぎた。 「いつものヤツ、頼むよ」 「はいよ」 ジュノ下層の詩人酒場である。普段からにぎやかな詩人たちがメロディーを競っており、それが不思議なハーモニーをかもし出していた。ケンタウルスは一日の疲労をオポオポ酒でいやしていた。 「ふぅ〜」 ほどよく酔っていたので、「なんか大きなヤツが横に座った」とは感じていたがあまり気にしなかった。しかし続いて懐かしい声が聞こえてきた。 「おやじ! となりのヤツと同じモンくれや。払いもこいつにツケといてくれ」 なんだ? と思って見上げてみたら……アクルックスだった。 「あ? あああ? あー!!!」 「なんだお前? しゃべれんようになったのか? それともヒュームではそういうのが流行ってんのか?」 「あああ、アクルックス! お前、生きていやがったのかよ! それならそうとなんで早く連絡してくれないんだ!」 「んあ? ちゃんと便りは出したんだが、おめえバストゥークに移籍したろう? さすがにその住所まではわからなくてな。いや、ジュノで何度かは姿は見てたんだ。でもいつもおめえは忙しそうに走り回ってたからな。ジュノの民のための仕事かもしれんから、声はかけられなかったってわけさ」 「いったいいつジュノに?」 「まあ、地図があったし新米といってもレーダーも絶対回避も使えるからな。2日で到着したぜ」 「まったく、このクソ忌々しい禿ガルカめ! いったいどれほど心配したと思ってるんだ!」 「まあ、そう怒るなよ。正直すまんかった。ま、ところで話しなんだが……」 そういうとオポオポ酒を一気に飲み干した。まさに鯨飲とはこのことだ。 「おめえもいっぱしの冒険者になったみてーだし、お宝を金に換える必要もあるだろう。どうだ、俺がジュノで取引してやるってのは? むろん手数料はいただくぜ」 「……商売はうまくいってるのか?」 「ま、それなりだな。最近はお上の規制が厳しくて競売手数料やら関税が高いから取り扱い量を増やすしかねーのさ」 「ふうむ……お前が"営業"するとは思わなかったぜ。まあいいや、まかせよう」 実際、三国よりもジュノで売るほうが高く売れる。なのでそろそろ仲買人がほしいなと思っていたところなのだ。入手する宝も高価なものが増えてきた。信頼できるヤツ……アクルックスなら文句はない。 「よし、商談成立だな」 「ところで……」 「んむ?」 ケンタウルスは革袋から一巻きの羊皮紙を取り出した。 「じゃあ、これはもう必要がないな。お前に返す」 それはあの日不意に届いた遺書だった。 「おめえ、ずっとこれを持ってたのか……」 そういうとアクルックスは天井を見上げた。 「なんだ……目から水がこぼれてるぞ」 「うるせー……ちとつまみに入ってたカザムがらしが効いただけだ、きにすんな」 「……たしかに、嘘は下手だな、お前は……」 それから二人は夜明けまで飲んだくれた。 当ホームページに記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の登録商標、もしくは商標です。
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